久々のポストです。先日行われた、ゆるふわITもくもく会 (Intuneなんもわからん編)でIntune欲が湧き上がってきたので勢いで書きたいと思います。

12月よりロールアウトされたWindows Package Managerフレームワークを利用したアプリインストール機能「Microsoft Store リポジトリアプリ」を試してみます。

Microsoft Store リポジトリアプリとは

Intuneで利用できる、パッケージマネージャを利用したアプリケーション配布機能です。技術的にはwingetが利用されます。

何が便利なのか

面倒なインストールファイル管理はIntuneで持たず、クライアント側のパッケージマネージャでよろしく(クライアントが直接レポジトリに最新を取りに行く)やろうというのが目玉の機能で、常に最新を配布することができます、たぶん。

Intuneではアプリ追加の種類としてWindowsアプリ(Win32)が選択でき、exeやmsiファイルをintunewinファイルに変換したのち、アップロードすることで配布が可能になります。exeファイルが更新されるたびに情シスはintunewinファイルを再生成して、置き換え機能(プレビュー)を使う、intuneファイルを差し替えるなどといった必要がありました。配布しているアプリ数が少なければ毎回新バージョンのintunewinファイルを作成してアップロードするといったことも出来なくはないですが、なるべくやりたくありません。

Google Chromeの更新頻度考えると、週1でintunewinファイルを差し替えしておかないと新しくセットアップされる端末にインストールされるChromeは古くなってしまいます。

そんな面倒ごとをせずに、常に新しいアプリを配布できるようになるのがMSリポジトリアプリです。

とりあえず使ってみる

早速アプリケーションを作成してみます。Windowsアプリの追加に「Microsoft Store レポジトリ アプリ」というものがありますので選択して進めます。

2022年12月現在、「Microsoft Store レポジトリ アプリ」でWin32アプリケーションをインストールする機能はプレビューとなっています。本番環境で運用される場合は、仕様変更等に注意してください。

今回はWin32アプリであるAcrobat Readerをインストールしてみます。

色々検索するとTypeがUWPのものがヒットするかもしれませんが、これはいわゆるMSストアアプリ(Windows標準で入っているメールアプリや天気のようなノッペリデザインのアプリと言うとわかりやすいかも)ですので、今回は入れませんし、あまり業務で使われるものはないと思いますので無視します(VPNクライアントで使われているかも…)。逆にUWPアプリで利用しているものがあれば、Microsoft Store for Business廃止までに全部「Microsoft Store レポジトリ アプリ」へ切り替えちゃいましょう。

さて、当然ながらアプリのバージョン表記はありません。常に最新バージョンが端末に降ります。変更なしで次へ進みます。

割当先はユーザ、デバイスどちらでもOKです。今回は必須のアプリケーションとしてインストールさせます。適用まで待ってられないのでデバイス画面から「同期」ボタンをポチっとします。無事にインストールされました。問題なく日本語版のAcrobat Reader 64bit版です。

念のためバージョンチェック。最新が落ちてきているはずなのでアップデートはなくて当然です。

これで、Intune上のAcrobat Readerのアプリ管理は不要になりました。必要に応じて割当先を変更するくらいです。

Acrobat Reader DCが配布できるのはかなり便利です。Enterprise・多展開向けのクライアントは存在しますが、最新アップデートを充てるためにアンパックしたりパックしたりが相当面倒とだからです。

もちろん、ポータルサイトからもインストールさせられます。

それだけなのか?はい…

インストールファイルを作成しなくてよくなるというのは相当のメリットではあるのですが、それだけ感があります。パッケージマネージャというで、管理画面上でアプリケーションのバージョン管理をさせられると思いきや、そうではありません。特定のアプリを特定のバージョンで止める、全てのアプリを一括でアップデートさせる、定期的にバージョンチェックを行わせるなどといった機能があればなと思いました。ここは今後のアップデートに期待したいところです。

ちなみに既にインストールさせているアプリをパッケージマネージャに移行することができるようです。方法は、インストールされているアプリをポータルサイトで公開してユーザに「インストール」ボタンを押してもらいます。ドキュメント上、手動でインストールされたもの or Microsoft Store for Businessでインストールしたものをパッケージマネージャで引き継げると記載があります。気になるのはWindowsアプリ(Win32)でIntuneからインストールさせたものも移行可能なのかですね。

参考

What’s new in Microsoft Intune – 2212 (December) edition – Microsoft Community Hub

Windows パッケージ マネージャー | Microsoft Learn

Add Microsoft Store apps to Microsoft Intune | Microsoft Learn

投稿者 miyu_sakatsuki

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